ミュウミュウ 2024年レザーグッズキャンペーン

カラー、女性らしさ、そしてファッションへの賛歌 - ミュウミュウを象徴するマテラッセを称える今回のキャンペーンは、ジジ・ハディッドを起用し、撮影はスティーブン・マイゼルが担当。ミュウミュウらしさをモダンに表現するアイコニックなワンダーとアルカディ バッグが登場します。

キャンペーンを通じて今昔の女性クリエイターの支持を続けているミュウミュウが、今回インスピレーションを得たのは、戦間期のイギリスで活躍した先駆的な写真家、イエヴォンデの洗練された作品です。フェミニストであり、婦人参政権論者でもあったイエヴォンデのキャリアは、自由と自立を象徴しています。女性が就ける職業が限られていた当時、わずか21歳にしてスタジオを開いた彼女は、自分の作品にファーストネームだけのサインを入れ、著作人であることと、女性としてのアイデンティティの両方を主張しました。

1930年代のイエヴォンデの作品は、繊細なニュアンスと考え抜かれた色使いを駆使し、非現実的な小物やドレープ、枝葉が織りなすユートピア的な空間の中に、モデルや上流社会のエリートたちを超然と完璧に配置した画期的なものでした。それらに敬意を表しながら、同じように泰然さを失わず、磁器のようなデリケートなデグラデパステルに彩られた鮮やかな色合いと、今を生きる自発的な精神を込めてイメージを再現してみました。このキャンペーンでは、イエヴォンデの特徴である直感的で楽しいコントラストに表現されるフラクチャードカラートーンを称え、アルカディとワンダーには定番のキャラメルとコニャックに明るいオレンジとイエローの新色が加わりました。散りゆく花びら、優しい所作を示す手、抱きしめられたバッグなど、瞑想的な落ち着きによって呼び起こされた過ぎ去った時代のイメージが、マイゼルの手でモダンで大胆なアングルで切り取られています。

ファッションモデルとカルチャーアイコンとして活躍するジジは、イエヴォンデが撮影した当時の社交界の花形と同様に、過去を再認識し、純粋な美に永遠の賛辞を贈る役にぴったりのメッセンジャーです。

写真：スティーブン・マイゼル
クリエイティブ・ディレクション：エドワード・クォーンビー
スタイリング：ロッタ・ヴォルコヴァ
キャスト：ジジ・ハディッド